軽バンキッチンカーの自作体験より|作ってみて気づいたリアルな話

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キッチンカーを始めたいと考えている方にとって、軽バンを活用した自作キッチンカーは魅力的な選択肢です。軽バンはコンパクトで取り回しがしやすく、低コストで開業できる点が大きなメリットです。本記事では、軽バンをキッチンカーに自作する方法や成功のポイントを詳しく解説します。

筆者自身もホンダ・バモスホビオを自作し、キッチンカーとして運営した経験があります。その実体験をもとに、具体的なノウハウやポイントをお伝えします。


軽バンキッチンカーのメリット

1. 低コストで開業可能

軽バンをキッチンカーにする最大のメリットは、初期投資を抑えられることです。普通車やトラックをベースにしたキッチンカーに比べ、車両の購入費や改装費を抑えられます。

2. 運営がしやすい

軽バンは小回りが利くため、狭い路地や駐車スペースが限られた場所でも営業しやすいです。また、維持費が安く、自動車税や保険料が低く抑えられるのも大きな利点です。

3. 柔軟な出店が可能

移動販売の強みを活かし、営業時間や出店場所を柔軟に変更できます。市場のニーズに応じて最適な場所を選び、多くの方に知っていただく機会を増やせます。


軽バンキッチンカーの自作に必要な準備

キッチンカーの運営にはしっかりとした準備が欠かせません。計画的に進めることで、スムーズに開業し、長期的に安定した運営が可能になります。特に、設備や許可取得の面で見落としがないよう、各ステップを慎重に進めましょう。

1. 用途を明確にする

提供するメニューによって、必要な設備や改装内容が変わります。例えば、コーヒー専門のキッチンカーなら、エスプレッソマシンやグラインダーの電源確保が重要です。

2. 許可の確認と取得

キッチンカーの営業には、食品営業許可が必要です。自治体ごとに規定が異なるため、事前に保健所で確認しましょう。また、換気扇はフード提供の有無に関わらず許可取得に必須のため、必ず設置してください。

3. 適した車両を選ぶ

キッチンカーとして使用する車両は、改造のしやすさやメンテナンスの利便性を考慮して選ぶことが重要です。以下に代表的な車種とその特徴を紹介します。

  • ホンダ・バモスホビオ:荷室が広くキッチンカーとしての実績もありますが、エンジンが荷室の真下にあるため、オイル交換や車検時に床をめくる必要があります。

  • スズキ・エブリイ:エンジンはフロントシートの下にあるため、作業スペースを広く使えますが、バッテリーが荷室の下にあるため、交換時には床を外す必要があります。

  • ダイハツ・ハイゼット:エンジンやバッテリーの配置がシンプルで、メンテナンスがしやすい点が特徴です。

他にはハイゼットカーゴのOEM車である、スバルのサンバーバンもおすすめです。用途やメンテナンスの手間を考慮し、自分に合った車両を選びましょう。


軽バンキッチンカー改造のステップ

軽バンをキッチンカーに改造する際には、いくつかの重要な手順を踏む必要があります。以下のステップを参考に、計画的に改造を進めましょう。

  1. レイアウト設計 – 限られたスペースを有効活用するため、作業動線を考えながらレイアウトを決定します。

  2. 電源・水回りの確保 – 安定した営業のために、適切な電源供給や給排水設備を整えます。

  3. 換気と衛生管理 – 調理環境を快適に保つために換気扇の設置や適切な衛生対策を行います。

  4. 収納と作業スペースの確保 – 必要な機器や材料を整理し、効率的に作業ができる環境を整えます。

  5. 内装と外装のデザイン – ブランドイメージを確立し、視認性の高いデザインを取り入れましょう。


必要な設備一覧

キッチンカーに必要な設備は、大きく分けて「営業許可申請の際に必ず確認される基本設備」と「調理や運営に必要なもの」の二種類に分類できます。なお、自治体によって求められる基準に違いがあるため、営業許可を取得する際は事前に保健所で確認しましょう。

営業許可申請の際に確認される設備

  • 運転席との間仕切り

  • 清掃が容易で衛生的な床

  • 給排水タンク(清潔な水の供給と排水の処理。40L、80L、200Lの区分があり、車内での仕込み調理をする場合は上水200L・廃水200Lの設備が必要)

  • 2層シンク(食品営業許可に必要。200L区分の場合は3層

  • 換気扇

  • 作業台・カウンター(折りたたみ式や多機能収納付きのものが便利)

  • 受け渡しカウンターには開け閉め可能な窓を設置(外からの雨風やホコリ等の侵入を防ぐ)

  • フタつきのゴミ箱(廃棄物処理設備)

  • 清掃用具・消毒液(衛生管理のために必要)

  • 冷蔵・冷凍設備(食材やドリンクの保管。提供物によってはクーラーボックス&温度計で代用できることも)

運営のために必要なもの

  • 電源設備(ポータブル電源、発電機、バッテリーシステム。調理機器の消費電力や営業スタイルに応じて選択)

  • 調理機器(ガスコンロ、オーブン、フライヤーなど)

  • 収納スペース(調理器具や消耗品の整理)

  • 外装デザイン・看板(視認性を高めるため)


まとめ

軽バンを活用したキッチンカーは、低コストで開業できる魅力的な選択肢です。まずは、小さく始めてみることが大切です。提供したいメニューを試作し、試食会を開いてフィードバックを集めましょう。また、SNSを活用してキッチンカーのコンセプトや準備状況を発信し、オープン前からフォロワーを増やすことも有効です。

次に、出店場所をリサーチし、試しにイベントやマルシェへ参加してみるのも良いでしょう。実際の営業経験を積みながら、運営の課題や改善点を見つけていくことで、本格的な開業の準備が整います。

運営の工夫次第で、より多くの方に親しまれるお店作りを目指して、ぜひ挑戦してみてください!

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